M字はげの最終手段?自毛植毛という「治し方」

投稿日2019年7月31日 投稿先 男性化粧品

M字はげが進行し、内服薬や外用薬による治療だけでは満足のいく効果が得られない場合、あるいはより確実な見た目の改善を望む場合、「自毛植毛」という外科的な治療法が最終的な「治し方」の選択肢の一つとして考えられます。自毛植毛とは、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部から、自身の健康な毛髪(毛包ごと)を採取し、薄毛が気になるM字部分や頭頂部などに移植する手術です。移植された毛髪は、元の部位の性質を引き継ぐため、AGAの影響を受けにくく、生着すれば半永久的に生え続けるとされています。この点が、他の治療法との大きな違いであり、自毛植毛の最大のメリットと言えるでしょう。M字はげのように、薄毛の範囲が比較的限定的で、後頭部などに十分なドナー毛(移植する毛髪)が残っている場合には、特に効果的な治療法となり得ます。手術の方法には、メスを使って頭皮の一部を帯状に切り取り、そこから毛包を株分けして移植する「FUT法(ストリップ法)」と、専用のパンチを使って毛包を一株ずつ採取し、移植する「FUE法(くり抜き法)」などがあります。それぞれにメリット・デメリットがあり、傷跡の残り方や費用、ダウンタイムなどが異なります。自毛植毛のデメリットとしては、まず外科的な手術であるため、ある程度の侵襲性があり、術後の腫れや痛み、ダウンタイムが必要となる点が挙げられます。また、費用も他の治療法に比べて高額になる傾向があります。移植する本数や範囲、手術方法によって費用は大きく変動し、数十万円から数百万円単位となることもあります。さらに、移植した毛髪が生着し、自然な仕上がりになるまでには、数ヶ月から1年程度の時間が必要です。M字はげの「治し方」として自毛植毛を検討する場合は、経験豊富で信頼できる専門クリニックを選び、医師と十分にカウンセリングを行い、手術のメリット・デメリット、リスク、費用、期待できる効果などを総合的に理解した上で、慎重に判断することが重要です。自毛植毛は、適切に行われれば非常に満足度の高い治療法となり得ますが、安易な決断は避けるべきです。