後頭部の薄毛!女性の場合の原因と対策

投稿日2021年12月3日 投稿先 薄毛

後頭部の薄毛は男性特有の悩みと思われがちですが、女性でも後頭部のボリュームダウンや地肌の透け感に悩む方は少なくありません。女性の場合、後頭部の薄毛の原因は男性とは異なる場合が多く、適切な対策も変わってきます。女性の後頭部の薄毛の主な原因として考えられるのは、まず「びまん性脱毛症」です。これは、特定の部位だけでなく、頭部全体の髪が均等に薄くなるのが特徴で、分け目や頭頂部だけでなく、後頭部も薄く感じられることがあります。原因としては、加齢による女性ホルモンの減少、ストレス、生活習慣の乱れ、栄養不足、誤ったヘアケアなどが複合的に絡み合っていることが多いです。次に、「牽引性脱毛症」も後頭部の薄毛の原因となり得ます。ポニーテールやお団子ヘアなど、髪を強く引っ張る髪型を長期間続けることで、毛根に負担がかかり、特に髪を結ぶ位置や分け目部分、そして髪をまとめる際に力がかかりやすい後頭部の生え際などが薄くなることがあります。また、「脂漏性皮膚炎」も、皮脂の分泌が多い後頭部に発症しやすく、炎症やフケ、かゆみを伴い、抜け毛を引き起こすことがあります。「分娩後脱毛症」も、出産後にホルモンバランスが急激に変化することで一時的に抜け毛が増え、後頭部も含めて髪全体が薄くなることがあります。これは通常、半年から1年程度で自然に回復することが多いです。女性の後頭部の薄毛対策としては、まず原因を特定することが重要です。皮膚科や女性の薄毛専門クリニックを受診し、適切な診断を受けましょう。その上で、原因に応じた対策を行います。生活習慣の見直し(バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスケア)、正しいヘアケア(頭皮に優しいシャンプー、洗いすぎない、髪を強く引っ張る髪型を避ける)、頭皮マッサージによる血行促進などが基本的な対策となります。医療機関では、ミノキシジル外用薬の処方や、髪の成長に必要な栄養素を補給する内服薬(パントガールなど)、注入療法などが選択されることもあります。女性の薄毛はデリケートな問題ですが、諦めずに適切なケアを行うことで、改善の可能性は十分にあります。