後頭部の薄毛の主な原因とは?AGA以外の可能性も

投稿日2019年11月23日 投稿先 薄毛

後頭部の薄毛が気になり始めたとき、その原因を正しく理解することが、適切な対策への第一歩となります。一般的に、男性の薄毛の主な原因とされるAGA(男性型脱毛症)は、前頭部(生え際)や頭頂部から進行することが多く、後頭部は比較的AGAの影響を受けにくい部位とされています。しかし、AGAが進行し、広範囲に薄毛が及んだ結果として後頭部も薄くなるケースはありますし、AGA以外の原因で後頭部の薄毛が引き起こされる可能性も十分に考えられます。AGA以外の原因としてまず考えられるのが、「脂漏性皮膚炎」です。脂漏性皮膚炎は、頭皮の常在真菌であるマラセチア菌の異常増殖などが原因で起こる皮膚炎で、フケやかゆみ、炎症を伴い、進行すると抜け毛が増えることがあります。後頭部は皮脂の分泌が多い部位の一つであるため、脂漏性皮膚炎が発症しやすい場所でもあります。次に、「血行不良」も後頭部の薄毛に関与する可能性があります。長時間同じ姿勢でいることによる首や肩のコリ、猫背、運動不足などは、頭皮への血流を悪化させ、毛根に必要な栄養素や酸素が行き渡りにくくなる原因となります。特に後頭部は、就寝時に枕との摩擦や圧迫を受けやすい部位でもあり、血行が悪くなりやすい環境にあると言えます。また、「生活習慣の乱れ」も無視できません。睡眠不足、栄養バランスの偏った食事、過度なストレス、喫煙などは、頭皮環境を悪化させ、髪の健やかな成長を妨げます。さらに、稀ではありますが、「円形脱毛症」が後頭部に発症することもあります。円形脱毛症は自己免疫疾患の一種と考えられており、突然円形や楕円形の脱毛斑が現れます。その他、不適切なヘアケア(洗浄力の強すぎるシャンプー、頭皮への過度な刺激など)や、特定の薬剤の副作用などが原因となることもあります。このように、後頭部の薄毛の原因は様々です。自己判断せずに、まずは皮膚科や薄毛専門クリニックを受診し、正確な原因を特定してもらうことが重要です。