ミノタブとは?その効果とAGA治療における位置づけ

投稿日2022年9月24日 投稿先 AGA

ミノタブとは、有効成分「ミノキシジル」を含有する経口薬(タブレット、錠剤)の通称です。ミノキシジルは、もともと高血圧治療薬として開発されましたが、その副作用として多毛症(体毛が濃くなる)が見られたことから、発毛効果が注目され、薄毛治療薬としても研究・開発が進められました。現在、ミノキシジル外用薬(塗り薬)は、日本でもAGA(男性型脱毛症)や女性の薄毛治療薬として承認され、広く使用されています。一方、ミノタブ(ミノキシジル内服薬)は、日本ではAGA治療薬としては未承認であり、医師の厳格な管理下での処方(自由診療)か、個人輸入といった形で入手されることが一般的です。ミノタブの主な効果は、血管拡張作用による血行促進と、毛母細胞の活性化です。血管が拡張し、頭皮への血流が増加することで、毛根に栄養や酸素がより多く供給され、毛母細胞が活発に分裂・増殖し、発毛を促すと考えられています。また、ミノキシジルには、毛髪の成長期を延長させる作用もあるとされ、細く短い毛髪を太く長く成長させる効果も期待できます。AGA治療において、ミノタブは、フィナステリドやデュタステリドといったDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制する「守り」の薬に対し、積極的に発毛を促す「攻め」の薬として位置づけられることがあります。特に、外用薬だけでは効果が不十分だった場合や、より強力な発毛効果を期待する場合に、医師の判断のもとで使用されることがあります。しかし、内服薬であるため全身に作用し、外用薬に比べて副作用のリスクも高まる可能性があるため、その使用には慎重な判断と医師による適切な管理が不可欠です。