女性における男性ホルモンの役割と多い場合の影響

投稿日2020年10月14日 投稿先 AGA

男性ホルモンは、その名の通り男性に多く分泌されるホルモンですが、実は女性の体内でも副腎や卵巣で少量ながら生成されており、健康維持に重要な役割を果たしています。しかし、何らかの原因で女性の体内の男性ホルモンレベルが過剰になると、様々な身体的・精神的な影響が現れることがあります。「男性ホルモンが多い女性」に見られる可能性のある特徴や影響について解説します。まず、女性における男性ホルモンの主な役割としては、筋肉量や骨密度の維持、性欲の維持、エネルギーレベルの向上などが挙げられます。適度な量の男性ホルモンは、女性の活力や健康を支えるために必要なのです。しかし、このバランスが崩れ、男性ホルモンが過剰になると、いくつかの問題が生じることがあります。身体的な特徴としては、「多毛症(体毛が濃くなる)」が代表的です。顔(口ひげ、顎ひげなど)、胸、背中、手足など、通常女性ではあまり毛深くない部分に、男性のような硬い毛が生えてくることがあります。また、「ニキビや肌荒れ」も起こりやすくなります。男性ホルモンは皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を過剰にするため、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビができやすい肌質になることがあります。「月経不順や無月経」といった生理トラブルも、男性ホルモン過剰のサインである可能性があります。男性ホルモンが女性ホルモンの働きを妨げ、正常な排卵や月経周期を乱してしまうのです。重症化すると、「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」という疾患に繋がることもあり、これは不妊の原因にもなり得ます。さらに、声が低くなったり、筋肉質な体つきになったり、場合によっては「女性型脱毛症(FAGA)」が悪化する(頭頂部や前頭部の髪が薄くなる)といった影響も考えられます。精神的な影響としては、イライラしやすくなったり、攻撃性が増したり、気分の浮き沈みが激しくなったりすることもあると言われています。女性でこれらの症状が見られる場合は、ホルモンバランスの乱れが疑われるため、婦人科や内分泌科を受診し、適切な検査と診断を受けることが重要です。原因に応じた治療を行うことで、症状の改善が期待できます。