AGA治療で効果がないなら種類が合わない?薬剤変更の検討

投稿日2018年11月19日 投稿先 薄毛

AGA治療を一定期間継続しても「効果がない」と感じる場合、現在使用している治療薬の種類が、自分のAGAのタイプや体質に合っていない可能性も考えられます。そのような場合は、医師と相談の上、薬剤の変更を検討することも一つの選択肢です。AGA治療薬には、主に作用機序の異なるいくつかの種類があります。代表的なのは、5αリダクターゼ阻害薬である「フィナステリド」と「デュタステリド」、そして発毛促進薬である「ミノキシジル」です。フィナステリドは、5αリダクターゼのⅡ型を阻害し、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑制します。一方、デュタステリドは、5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型の両方を阻害するため、フィナステリドよりも強力にDHT産生を抑制し、より高い発毛効果が期待できるとされています。ミノキシジルは、毛母細胞を活性化させ、頭皮の血行を促進することで発毛を促します。例えば、フィナステリドを長期間使用しても十分な効果が得られない場合、医師の判断でデュタステリドに変更したり、ミノキシジル外用薬との併用を開始したりすることがあります。デュタステリドへの変更は、特にフィナステリドで効果が頭打ちになったと感じる場合や、より積極的な治療を望む場合に検討されることが多いです。また、内服薬による抜け毛抑制効果は感じられるものの、発毛効果が物足りないという場合には、ミノキシジル外用薬を追加することで、発毛をより強力にサポートできる可能性があります。薬剤の変更や追加を行う際には、それぞれの薬剤の特性、期待できる効果、起こりうる副作用などを医師から十分に説明を受け、理解した上で決定することが大切です。自己判断で薬剤を変更したり、複数の薬剤を無秩序に併用したりするのは非常に危険です。必ず専門医の指導のもと、適切な治療計画を立て、安全かつ効果的な治療を進めていくようにしましょう。定期的な診察を受け、医師と密にコミュニケーションを取りながら、自分に最適な治療法を見つけていくことが重要です。