ここでは、オーダー時に失敗しないための、具体的な伝え方のポイントを紹介します。まず、予約の段階で、可能であれば「薄毛カバーのカットが得意なスタイリスト」を指名するのが理想です。最近では、メンズ専門の美容室や、薄毛の悩みに特化したスタイリストも増えています。プロフィールの得意なスタイル欄などを参考に、自分の悩みを理解してくれそうな美容師を探してみましょう。席に着いたら、まずは恥ずかしがらずに、自分の悩みを正直に伝えることが第一歩です。「生え際のM字部分が後退してきているのが気になります」「トップのボリュームが出にくくなってきました」というように、具体的にどこが、どのように気になっているのかを伝えましょう。美容師は髪のプロであり、同じような悩みを抱えるお客様を何人も担当しています。あなたが思っている以上に、彼らはあなたの悩みに共感し、解決策を提案してくれるはずです。次に、理想の髪型のイメージを具体的に共有します。最も効果的なのは、スマートフォ- ンなどで理想の髪型の写真を複数枚見せることです。正面だけでなく、横や後ろからの写真もあると、よりイメージが伝わりやすくなります。その上で、「このスタイルのように、サイドは短くして、トップにボリュームを出したい」「M字部分は隠すより、むしろ活かして爽やかな感じにしたい」といった、具体的な要望を言葉で補足します。逆に、「こういう髪型にはしたくない」というNG例を伝えるのも有効です。例えば、「前髪を長くして隠すような、不自然な感じにはしたくないです」と伝えれば、美容師もあなたの意図を汲み取りやすくなります。最後に、普段のスタイリング方法や、スタイリングにかけられる時間も伝えましょう。「朝はあまり時間がないので、ワックスをつけるだけで決まる髪型がいいです」「ジェルでかっちり固めるのは苦手です」といった情報を伝えることで、あなたのライフスタイルに合った、再現性の高い髪型を提案してくれます。悩みを共有し、理想を具体的に伝え、ライフスタイルを理解してもらう。この三つのステップが、M字はげというコンプレックスを、最高のヘアスタイルへと変えるための鍵となるのです。
M字はげの髪型、オーダー時に美容師にどう伝える?