AGA治療を始める際に多くの人が抱く疑問そして不安の一つに「この薬は一生飲み続けなければならないのか」というものがあります。結論から申し上げればAGAは進行性の疾患であり風邪のように薬を飲んで治ったら終わりというものではないため髪の毛を維持したいと願う限り基本的には薬を飲み続ける必要があります。フィナステリドやデュタステリドなどの守りの薬は体内で薄毛の原因物質が生成されるのをブロックし続けることで効果を発揮しています。したがって服用を中止すればブロックが解除され再び脱毛スイッチが入ってしまうため数ヶ月から半年程度で治療前の状態に戻るかリバウンドによってそれ以上に進行してしまう可能性が高いのです。この事実を知ると終わりなき戦いに絶望してしまう人もいるかもしれませんが考え方を変えれば一日一錠の薬を飲むだけで薄毛の恐怖から解放され若々しい外見を保てるということでもあります。歯磨きやスキンケアと同じように生活の一部としてルーチン化してしまえばそれほど苦にはならないはずです。とはいえ一生同じ量の薬を飲み続けなければならないかというと必ずしもそうではありません。治療を開始して一年から二年ほど経過し十分に髪が生え揃い満足いく状態になった段階で攻めの薬であるミノキシジルの量を減らしたり内服薬から外用薬に切り替えたりすることは可能です。また年齢を重ねて60代や70代になり外見へのこだわりが薄れてきたり自然な老化現象として受け入れられるようになったりした時点で治療を卒業するという選択肢もあります。重要なのは自己判断で急にやめないことです。急な断薬は急激な抜け毛を招く恐れがあるため減薬や中止を考える際は必ず主治医に相談し徐々に服用間隔を空けたり用量を減らしたりしながらソフトランディングを目指すのが賢明です。AGA治療薬との付き合いは長期戦になります。自分のライフステージや価値観の変化に合わせて医師と二人三脚で柔軟に治療方針を調整していくことが長く無理なく続けるための秘訣です。
AGA治療薬を一生飲み続ける覚悟と減薬のタイミング