毎日の入浴タイムは一日の疲れを癒やすリラックスできる時間ですが薄毛を気にし始めた人にとっては恐怖の時間に変貌することがあります。シャンプーを終えて排水溝に目をやったとき黒い塊となって溜まっている抜け毛を見て背筋が凍るような思いをした経験がある人は少なくないでしょう。しかし単に本数が多いか少ないかだけで一喜一憂するのは早計であり抜け毛の本質を見極めることこそが薄毛の兆候を正しく掴むための第一歩となります。人間の髪の毛にはヘアサイクルという成長の周期があり健康な人であっても一日に50本から100本程度の髪は自然に抜け落ちるものです。特に季節の変わり目である秋口などは一時的に抜け毛が増えることがありこれは生理現象の範囲内と言えます。重要なのは抜けた髪の毛の状態すなわち質です。もし排水溝に溜まっている髪の毛の中に太くて長いしっかりとした毛だけでなく細くて短い産毛のような毛が多く混じっている場合は要注意です。これは髪の毛が十分に成長しきる前に抜けてしまっていることを意味しヘアサイクルが乱れ成長期が短縮されている証拠だからです。AGAなどの脱毛症が進行し始めると毛母細胞の働きが弱まり髪を太く長く育てることができなくなります。その結果ミニチュア化した弱々しい髪が増えそれらが早期に脱毛することで薄毛が進行していくのです。また抜けた髪の毛根部分を観察することも重要です。健康な抜け毛の毛根はマッチ棒のように丸く膨らんでいますが異常脱毛の場合毛根が痩せ細っていたりいびつな形をしていたりあるいは黒ずんでいたりすることがあります。これらは毛根が栄養不足に陥っているか何らかのダメージを受けているサインです。排水溝だけでなく朝起きた時の枕元に落ちている抜け毛やドライヤーをかけた後の洗面台の抜け毛もチェックポイントとなります。以前と比べて明らかに抜け毛の量が増えていることに加えその中に短く細い毛が目立つようになってきたらそれは頭皮からのSOSサインである可能性が極めて高いです。恐怖心から目を背けたくなる気持ちはわかりますが勇気を持って抜け毛を直視しそのメッセージを読み解くことが早期発見と早期対策に繋がる唯一の道なのです。
排水溝の抜け毛から読み解く頭皮の危険信号